【子供の頃】
子供の頃、チラシの裏に絵を描くのが好きでした。いわゆるお絵描きもしたけれど、夢の家と称した間取り図を描くのも大好きでした。
ここは⚪︎⚪︎、そしてここは、と、ひとりで物語を作りながら、チラシいっぱいに大きな大きな家の間取りを何枚も書きました。家族全員の部屋、リビング、ダイニング、聞き齧ったことのあるサンルームとか応接間、そして飼い猫の部屋まで描いた記憶があります。
子供時代住んでいた社宅は平屋でとても古く、姉妹3人の部屋は一部屋で、そこに二段ベッドと縦型ピアノ、勉強机が押し込まれていました。
いまでは懐かしい住まいですが、きっと大きな家に憧れていたのでしょう。
【はじめての家】
結婚し、初めての持ち家はマンションでした。新築でしたので間取りがカスタマイズできたのです。図面を見ながら期限いっぱい何度も何度も描いては消しを繰り返しながら、夫婦と初めての赤ちゃんを迎える家の間取りを考えました。
マンションなので小さなカスタマイズではあるのですが、自分の理想が形になって完成を迎えたときの嬉しさはいまでも忘れられません。
【夢の家へ】
そして何度かの転居を経て、その時々の住まいを楽しんできましたが、まだどこかで満足していない自分がいます。
時代の変化や自分が年齢を重ねるごとに、理想の住まいはまた形を変えてわたしの頭のなかに間取り図を描き続けているかのようです。
もうすぐ現役をリタイアします。いまの理想は東から西までぐるっと空が見える大きな窓がある家です。
新築注文住宅を建て、そんな家から空を眺めてのんびり暮らすのが夢です。
久しぶりにまた間取りを描きたくなりました。