大黒柱

子どもたちの絵

私も、家族を持ち、もうすぐ30代半ばになる。

仲間たちは、郊外に大きな戸建住宅を構えだした。

私は仕事が忙しく、帰りも遅い。ろくに家族との時間も過ごせていない。

そんなある日、いつものように子どもたちが寝てしまう時間に帰宅した。

寝顔でも見ようとふとテーブルに目をやると絵が描かれた画用紙があった。

妻に「この絵は?」と聞くと、申し訳なさそうに「こんな家に住みたいって」と。

いざモデルハウスへ

私は働いていればそれでいい、賃貸でもそれで充分だと思っていた。

子どもたちは友達が住んでいるような大きな一戸建てに住みたいんだと打ちのめされた。

そして週末、子どもたちを連れてモデルハウスへ行った。

今までみたこともないような笑顔で駆け回っている。

扉を見れば開けたり締めたり、ソファに飛び乗ったり。

こんなに楽しそうな子どもたちをみるのは初めてだった。

帰りの車で寝顔をみて私は決心した。

戸建てを建てる

それから週末はモデルハウスへ行きどんな家が良いか本格的に見て回り、説明をうけた。

やぱり木のぬくもりは大人でも気持ちがいい。

子どもたちと相談し木造住宅に決めた。

そして半年後に木造2階建てを郊外の環境の良い場所に建てた。

彦根市のモデルハウスと同じような木の香りと子どもたちの笑顔に溢れている。